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    【11月12日終了】第6回若狭町歴史環境講座その2

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      たびたびKSMILYです。

      第6回歴史環境講座レポートの続きです。講師の工藤さんがつけられたサブテーマは「鳥浜貝塚の再調査から見えてきた人と植物との関係史」でした。この「人と植物との」というところが大きなポイントです嬉しい

      よく、「恐竜は考古学の分野だ」と考えておられる方がいらっしゃいますが、そうではなくて、「古生物学」の分野です。なぜかというと、考古学というのは、人間が関わっていることが前提の学問的分類なのです楽しい。もし、恐竜と人間が共存している時代があったなら、それは考古学でも扱うテーマになるかもしれませんが…楽しい

      さて、それを念頭に置くと、(人間がつくった)遺跡から出てくる植物は、誰が研究するのか?という話になります。考古学者?それとも植物学者?答えは、その両方ですびっくり

      考古学者は、人間が遺跡に持ち込んだり、食べ物として利用したり、道具の材料にしたりした植物という文脈で研究をすすめ、植物学者は、その植物(遺体…部分的になっていることがほとんど)がどんな種類で、そのような環境に生息し、どのような形態であるかといった文脈で研究を進めているのです。その2者の研究が交差したとき、とてもおもしろい成果が得られるのです。

      鳥浜貝塚では、約12600年前(較正年代)のウルシノキの枝が出土しました。これは、人が持ち込んだものですが、加工してあるわけではないので、直接的な利用の痕跡がないものなので、どちらかと言えば植物学の研究者の領分でした。実際、鈴木三男さん・能城修一さんという植物の形態を専門に研究する方々のご尽力で、ウルシノキと特定されたのです。

      一方、鳥浜貝塚で漆利用の痕跡が出てくるのは、約6500年前のことで、ウルシノキの登場から6000年ほどの時間差があります。周辺では、島根県夫手遺跡で、約6800年前の漆容器とされる土器が出土していますし、石川県三引遺跡では約7300年前の漆塗り櫛が出土していますので、やはりタイムラグがあるようです。

      この点、研究者によって解釈がまちまちで、植物学と考古学の立場で必ずしも意見が一致しているわけではないのですが、工藤さんはきちんと諸説を整理された上で、ご自身の仮説も提示されていましたびっくり。ここで書いてしまうと、いろいろ差し障りもあると思うので詳しくはナイショ楽しいですが、ウルシ以外の外来植物という視点が新鮮でした。

      工藤さんをお送りする帰りの車の中で、「漆のことを考古学の立場で研究していこう!という学生さんが出てこない」というやや深刻な話題になりました。漆という、考古学からも植物学からもアプローチできるおもしろいテーマに若い世代が積極的に飛び込んできてくれることを願っています嬉しい

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