【若狭歴史博物館の展示】鳥浜貝塚の漆製品

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    こんにちは。Kです。今日は他館の展示ながら、鳥浜貝塚出土資料の紹介です。



    6月4日から15日まで燻蒸休館していた福井県立若狭歴史博物館が、16日から再オープンしましたが、現在下記の展示を開催しております。



    ●特別公開 重要文化財 鳥浜貝塚の縄文漆器

    ・小石を貼りつけたうつわ:5月17日から5月27日(終了)

    ・三足のうつわ:5月29日〜6月20日(本日終了…もっと早く情報アップすべきでした…)

    ・飾られた弓:6月21日〜7月1日(まだまだこれから!)

    常設展示料金(一般300円・高校生以下無料)で見学できるそうです。



    鳥浜貝塚の漆製品は、出土当時(1970年代)も大きな話題になりましたが、2000年代に保存修理をした際、最新の科学の目でいろいろなことがわかりました。もう終了してしまいましたが、「小石を貼りつけたうつわ」というのは、木器の口縁の部分に、漆塗りを施す際、小石を一緒に貼り付け、塗りこめてあります。青森県の遺跡では、巻き貝をつけた例もありますが、身近な小物で装飾しているところが、いかにも縄文時代らしいです。



    今日(後1時間くらいですが…)で展示が終了する「三足のうつわ」というのは、正式名称「筒形三足器」と言われる特殊な木製品で、縄文時代前期の資料としては、鳥浜貝塚と同時期の富山市小竹貝塚でしか見つかっていないレアな資料です。漆塗りでない方のほぼ完形の資料では、足部分も別パーツでなく、削り出しで製作されており、根気のいる作業が要求されたでしょう。縄文土器ではもちろん、その他の製品にもルーツが見当たらない不思議な資料です。



    明日から展示される予定の「飾られた弓」は、弓に樺巻きと呼ばれるサクラの樹皮を巻いて、漆を塗り重ねた製品です。鳥浜貝塚では、通常の木弓も出土しているのですが、作り方はもちろん、おそらく用途もこれとは異なるものなのでしょう。関係性は薄いと思いますが、大相撲のテレビ中継の最後に、力士が弓を大きく振って土俵を清めるような弓取り式を行っています。これは弓本来の使い方とは異なり、儀式的な意味合いの使い方ですが、縄文時代でもそうした使い方を想定してもよいのではないでしょうか。



    重要文化財の漆製品の展示は年間展示日数が決められており、なかなかお目にかかる機会がないと思いますので、子の機会にぜひご覧ください(そうそう、縄文博物館も合わせてご覧いただけるとうれしいです)。



    【9月16日開催決定】若狭町祭り

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      みたびKです。重要な情報の報告です。

      縄文ロマンパークにて開催している若狭町祭り(昨年は、工事のため中止)ですが、今年は9月16日(日)に開催されることが決定しました。当日はもちろん当館も年縞博物館も開館しておりますので、この機会にぜひ「はしご」してください。

      肝心の若狭町祭りの内容について、「詳細はwebで…」と言いたいところですが、「詳細は後日に…」という段階です。例年ご好評をいただいている若狭縄文丸木舟競漕全国大会についても、決まり次第ご報告いたしますので、ご期待ください!

      福井県年縞博物館の現況(180617)

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        たびたびKです。梅雨の晴れ間の休日、今日は午前中からお客さまでにぎわっている縄文博物館です。



        さて、福井県年縞博物館の開館日がようやく公表されました。平成30年9月15日(土)です。三連休の初日ですので、遠方の方も比較的ご来館の日程が組みやすいのではないかと思います。



        また、年縞博物館の特別館長は、福井県文化顧問でノンフィクション作家の山根一眞さんが就任されます。山根さんは、平成28年以降、中学校2年生の教科書に掲載された「歴史の物差しー水月湖の年縞」の著者でもあり、ご本人が年縞の大ファンというお方です。当館が平成25年にリニューアルオープンした際も、展示を熱心にご覧になっていたことを思い出します。いやぁ、それはそれは熱心に(笑)。



        年縞博物館の建物自体は先日完成し、6月11日には県に引き渡されたそうです。現在、内部の展示と外構の工事が継続中です。中は見えませんが、周辺に樹木が植栽されたり、丘に芝生がはられたりして急速に美しい外観になりつつあります。これから楽しみですね。


        【7月22日開催】第1回若狭町歴史環境講座

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          こんにちは。Kです。どうやら、このブログの顔文字機能がなくなってしまったようで、味気ないブログがさらに味気なくなってしまい、大変恐縮です(ここで、残念そうな顔マークが入るといいのですが…)。



          さて、みだしの告知ですが、詳細は下記のとおりです。
          【平成30年度 第1回若狭町歴史環境講座(縄文文化分野)】

          ○テーマ 縄文時代の土器・土偶

          ○演 題 縄文造形の美の背景を考える

          ○講 師 井出 浩正 氏(東京国立博物館 主任研究員)

          ○日 時 平成30年7月22日(日) 13:30〜15:00

          ○会 場 若狭三方縄文博物館 シアター(福井県三方上中郡若狭町鳥浜122ー12ー1)

          ○主 催 若狭町・若狭町歴史環境講座企画運営委員会



          講師の井出さんは、東京国立博物館特別展室にお勤めで、特に縄文時代中期の社会組織と地域間交流の解明を主な研究テーマとされています。過去に若狭町(旧三方町)の発掘調査にも参加されており、鳥浜貝塚をはじめとする当地の土器についてもお話いただけると思います。



          同時期(7月3日〜9月2日)、東京国立博物館では、特別展「縄文ー1万年の美の鼓動」を開催しており、鳥浜貝塚出土資料も陳列される予定になっております。本講座はローカルな講座ではありますが、東博と連動した企画として、ご来場をお待ちしています。


          【6月9日終了】尖石縄文考古館縄文ゼミナール「縄文のタイムカプセル鳥浜貝塚の今昔」

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            こんにちは。Kです(ブログ運営会社の都合か、スマイル顔マークが出てきません)。



            一昨日の6月9日土曜日、長野県茅野市尖石縄文考古館で開催された縄文ゼミナールに講師として参加し、昨日戻ってきました。いやはや、大変勉強になり、楽しい時間を過ごさせていただきました。



            若狭からは、鉄道乗車時間だけでも4時間30分かかる遠隔地ではありますが、毎回「来てよかったなぁ」と思わせてくれる土地柄です。ちなみに鳥浜貝塚の黒曜石も、産地同定の結果、ほぼ同じ道のりを経て、西霧ヶ峰方面から運ばれてきていることがわかっています。



            ゼミナールご担当の学芸員、Yさんの車で茅野駅から尖石縄文考古館に送っていただく道は、学生時代の旅行や当館友の会ドキドキ会研修で何度も通っているのですが、自分で車を運転したり、研修の随行をしているとなかなかゆっくりと風景を見る余裕はありませんでした。今回はYさんとお話しながら八ヶ岳連峰や周辺の土地利用、観光施設なども観察することができました。新しい道路ができ、電柱が地中化されたり、縄文温泉施設ができたりと多少近代化はしているものの、若狭地方にはない、広大な高台が続く景色のスケール感に中部高地のよさを感じました。



            尖石縄文館に到着してほどなく縄文ゼミナールは開始され、90分間がとても短く感じられるほど、楽しくお話させていただきました。会場の熱心な聴衆の皆さん、早口でほとんど黙らず、喋りつづけたことをお許しください(あっ、でも時間内には終わりましたよ)。



            ゼミナール終了後、尖石縄文館さんの展示も久々に拝見しました。やはり国宝土偶2体の存在感は大きかったです。仮面のビーナス(中ッ原遺跡出土)と合わせて、縄文時代後期の精製土器も展示されていましたが、それらすべてが国宝なんですよね。薄手のシャープな文様構成は、時期も地域も素材となった粘土もまったく異なりますが、鳥浜貝塚の土器と同等以上の手間がかけられていると感じました。



            学芸員Yさん、M館長さんともゆっくりお話させていただき、特にYさんとは様々な情報交換もさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。茅野市も含む14自治体が申請した日本遺産「星降る中部高地の縄文世界−数千年を遡(さかのぼ)る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅−」が5月24日に認定されたばかりですが、さらに7月3日から東京国立博物館で開催される企画展「縄文ー1万年の美の鼓動」で国宝土偶2点が出展されるので、ますます注目を集める茅野市でした。





            福井県年縞博物館の現況(180608)

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              みたびKです。



              梅雨の中休みの今日(※註 先日、近畿地方が梅雨入りしました)、当館の隣の福井県年縞博物館では外構の作業が行われています。先日、建物本体の外部施行が完了したようで、仮囲いや作業員さんのプレハブなども撤去され、かなり見とおしがよくなりました。



              現在、工事が行われているのは、縄文博物館と年縞博物館との間に位置するスロープ部分です。ゆるやかな丘を思わせる傾斜部分を整えて、歩くための道や階段などがつくられるそうです。



              そのこととは関係ありませんが、最近妙に縄文博物館の事務所が明るいのです。いや、もちろん雰囲気的にも明るい職場なのですが、物理的に「明るい」のです。いや、むしろ「まぶしい」といった方がいいかもしれません。それはなぜか??



              梅雨空以外で太陽が照りつけている日にそれが顕著なのですが、年縞博物館の天窓や屋根に当たる光が、当館の事務所に反射しているようです。日中、照明が2ランクアップしたような感じなのですが、年縞博物館に背を向けたデスクで仕事をしているKは当初気がつきませんでした。窓の方を向いているMさんやIさん、Nさんなどは、前から不思議に思っていたようです。名実ともに明るい職場環境になっていいかな、とも思いました。

              【6月9日】若狭町伝統文化講演会のお知らせ

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                たびたびKです。



                先の記事と日時が完全に重なってしまうのですが、若狭町伝統文化講演会が下記のとおり開催されます。



                日時:平成30年6月9日(土)13:30〜14:50

                会場:若狭町歴史文化館 2階講堂

                講師:岸本吉博氏(祇園祭山鉾連合会 理事長)

                演題:「祇園祭の復興と変遷の歴史」



                岸本さんは、平成27年11月に(財)祇園祭山鉾連合会理事長に就任され、京都府伝統行催事功労者、京都市祗園祭
                山鉾行事功労者でもいらっしゃいます。山鉾復興の歴史を紐解きながら、未来の祇園祭にも想いなどをお話しいただくことになったおります。ぜひご来場ください!




                【6月9日開催】尖石縄文考古館縄文ゼミナール「縄文のタイムカプセル鳥浜貝塚の今昔」

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                  おはようございます。Kです。本日はなぜか、ブログに顔文字などが表示されていないので、テキストだけになります。

                  明日9日になりますが、長野県茅野市尖石縄文考古館で、下記講座が開催されます。

                  日時:平成30年6月9日(土)13:30〜15:00
                  会場:茅野市尖石縄文考古館ガイダンスルーム(長野県茅野市豊平4734ー132)
                  演題:縄文のタイムカプセル鳥浜貝塚の今昔

                  講師は、若狭三方縄文博物館 K です。すでにレジュメ資料などはお送りしておりますが、鳥浜貝塚の発掘調査から、最近の研究の動向などをご紹介します。ぜひご来場ください。


                  ちなみに、尖石縄文考古館には、当館友の会ドキドキ会研修で平成27年にお邪魔しております。その時は、当館Mさんの運転する「マイクロバスで日帰り」という強行軍でしたが、会員の皆さんは中部山地の縄文土器・土偶・集落研究にウットリしていました。Kのお話で聴衆をウットリさせられるか、甚だ自信がございませんが、海・湖の縄文についてお話してくるつもりです。


                  最近の資料調査や資料貸出など(その3)

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                    たびたびKSMILYです。

                    本日も雨模様の若狭です。湿度の高いこの季節、そろそろ梅雨入りかと思いますが、このような気候環境にもっとも適した木があります。それは、スギスギです。三方五湖周辺の山林には、昭和になってから植林された部分ももちろんありますが、もともとあったスギ林も少なくないはずです。地上だけでなく、地中にも「埋没スギ」という形で今も多く残されているのです。

                    さて、来る7月から滋賀県立琵琶湖博物館で開催される企画展示のテーマが、まさにこの地中に眠る木なのです。当館からは若狭町東黒田出土の埋没スギを2点貸し出します。本日31日、琵琶湖博物館の方達とともに、埋没スギの保管されている収蔵庫で車への積み込みを行いました。

                    先方は3名の学芸員の方(男性)がお見えになり、こちらはKが参りました。いずれも大きな埋没スギですが、資料調査の際は、何とかいけるだろう、との見通しでした。しかし・・・ショック

                    いえ、決して搬出ができなかったというわけではないのですが、思った以上に重たく、男4人でも大きな方の埋没スギは持ち上げることができませんでしたショック。とりあえず先に小さい方を、ということでしたが、小さい方でも、4人でようやく…という感じで、ステーションワゴンの荷台に収まりましたしょんぼり



                    大きい方はどうやって積んだかといいますと・・・

                    1.収蔵庫内の台車で、できるだけ出口に近いところまで運ぶ(台車に載せるのも大変ショック)。

                    2.ワンボックス車をできるだけ出口ぎりぎりに寄せる。

                    3.ワンボックス車と出口の間に、アルミ製の足場板(Kが軽トラで当館まで取りに戻りました)と樹脂板をかける。
                    4.埋没スギを台車から樹脂板に下ろし、ワンボックス車まで押し入れる。

                    という手順で行いました。いやはや、重たいのなんの…冷や汗何とかワンボックス車に積み込めたときには、一行は何とも言えない達成感に包まれました楽しい



                    ということで、しばらく先になりますが、琵琶湖博物館での埋没スギの展示をお楽しみに!

                    【水月湖も登場しました】滝沢秀明の火山探検紀行【180530】

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                      こんにちは。KSMILYです。

                      昨日30日、NHKのBSプレミアムで放送された「滝沢秀明の火山探検紀行」で、水月湖年縞が紹介されました。主役は鹿児島県の海中にある巨大な鬼界カルデラ(火山の一種)でしたが、約7300年前(縄文時代早期)に噴火した火山灰が水月湖まで飛来し、年縞中に確認されている、という文脈で取り上げていただきました嬉しい

                      あまり内容に深く触れるとネタバレになってしまうので控えますが、タッキーはダイビングもするので、研究者らとともに海に潜って重要な調査に参加して研究を進めていく、というストーリーは大変興味深かったです。水月湖の紹介部分では、中川毅教授(立命館大学古気候学研究センター長)がストーリーテラーだったのですが、水月湖現地や、年縞中にはさまれた鬼界カルデラから飛来した火山灰も画面に写りました。

                      「年縞」という言葉自体は、番組の録画を何度も確認したのですが、どうも出ていないようでしたびっくり。それから「若狭町」という地名も「福井県西部」と言い換えられていました。これは、「知りたければご自分で探しましょう!」という意味に前向きに?とらえたいと思います楽しい

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